2018年4月24日
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI)、株式会社KDDI総合研究所 (本社: 埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長: 中島 康之、以下 KDDI総合研究所) は、位置情報ビッグデータ (注1) を用いて、日本国内の任意エリアにおける人口動態の推定および予測をリアルタイム (注2) に行う「人口動態分析/予測」技術 (以下 本技術) を開発しました。
本技術は、KDDI総合研究所で開発してきた、位置情報ビッグデータを活用した移動手段および経路の推定等の行動分析技術をベースとしています。GPSデータを中心とした位置情報ビッグデータを用いることで、任意エリアの人口分布だけでなく、移動者数や滞在者数、鉄道路線や走行道路ごとの移動者数等の詳細情報をリアルタイムに推定、予測 (注3) します。
これにより、災害時における道路状況や避難場所、大規模イベント時における当該エリアや交通機関の混雑状況の情報提供により、安心・安全な社会に向けた支援が可能となります。また、任意エリアの滞在者に向けた動的広告配信の活用等により、企業や地域経済の活性化の支援も可能となります。
本技術は、2018年3月よりJapanTaxi (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 川鍋 一朗) にて試験導入されている「人工知能を活用したタクシーの『配車支援システム』」のほか、本日2018年4月24日に発表した「国・自治体向け災害対策情報支援システム」(注4) など、さまざまな分野の実証実験を通じて、完成度を高めていく予定です。
なお、本技術は、2018年5月8日から5月10日まで福岡市で開催される「第16回アジア太平洋地域ITSフォーラム2018福岡」と、同年5月23日から5月25日まで東京ビッグサイト (東京都江東区) で開催される展示会「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2018」のKDDIブースで展示します。