2017年9月1日
KDDI株式会社とKDDIグループ会社である国際ケーブル・シップ株式会社 (以下、KCS) は、2019年度の運航開始を目途に、新たに海底ケーブル敷設船を建造することを決定しましたのでお知らせします。
KCSは、1967年よりケーブルハンドリング機器を装備した海底ケーブル敷設船を、太平洋・アジア域に広がる光海底ケーブルネットワークの建設・保守に活用しており、現在はKDDIオーシャンリンク、KDDIパシフィックリンクの2隻を運用しています。
新しい海底ケーブル敷設船は、通信ケーブルの敷設及び修理で培ったノウハウを用いることで、これまでの通信ケーブル、観測・資源探査ケーブルに加え、日本で初めて (注1)、電力ケーブル工事への対応が可能となります。
これにより、浮体式洋上風力発電設備等に用いられる電力ケーブルについて、耐候性の高い海底ケーブル敷設船での工事を実現します。
さらに、航行距離や速度向上により、適用海域も現在の太平洋、アジア海域から全世界に拡大するとともに、格納型アジマススラスタ (注2) を採用するなど、悪天候下における耐候性ならびに定点保持能力を高めます。
海底ケーブルは、日本の国際トラフィックの99% (注1) を収容する重要な社会インフラです。
KDDIとKCSは、最新の海底ケーブル敷設船ならびに最新IT技術を導入していくことで、今後も船舶運航及び洋上工事におけるIT改革を推進するとともに、これまで以上に信頼性の高い通信サービスを提供していきます。
■海底ケーブル敷設船 主要目 (予定)
1 | 総トン数 | 約9,500トン |
---|---|---|
2 | 全長 | 113m |
3 | 全幅 | 21.5m |
4 | 定員 | 80名 |
5 | 速力 | 13ノット |
6 | 牽引力 | 80トン |
7 | 船籍 | 日本 |
(参考リンク)
「"海上"が勤務地です!」。光海底ケーブル敷設で世界の通信網を支える