シーメンスヘルスケアとKDDI、全国の医療機関への「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」の導入について合意

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~全国の医療機関で稼働するシーメンス製の医療機器を広域、かつセキュアなネットワークで接続し、全国の医療機関をサポート~

  • シーメンスヘルスケア株式会社
  • KDDI株式会社

2017年6月29日

シーメンスヘルスケア株式会社 (本社: 東京都品川区、代表取締役社長: 森秀顕、以下 シーメンスヘルスケア) とKDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 田中孝司、以下KDDI) は、シーメンスヘルスケアが提供している医療機器を遠隔で監視およびサポートを行うサービス「シーメンスリモートサービス」(以下、SRS) の品質・セキュリティのさらなる向上を目的として、広域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」(以下、KDDI WVS 2) を導入することで合意し、このたび提供を開始しました。

近年、情報通信技術 (ICT) の活用が進む医療業界において、情報セキュリティの対策が課題となっています。KDDI WVS 2は、広域なネットワーク上でさまざまな付加価値を実現することが可能で、医療機関向け3省4ガイドライン (注1) にも対応するセキュリティ機能を持った広域ネットワークサービスです。

医療機関は、KDDI WVS 2を経由したSRSの監視・サポート体制を構築することで、従来よりもインターネットとの接続ポイントを縮小し、今後はインターネットとの接続ポイントを通信キャリアであるKDDIが管理することで、より高度なセキュリティが確保できている環境下で、シーメンスヘルスケアからのサポートを受けることができるようになります。

また、医療機関内に設置されたMRI (磁気共鳴診断) 装置やCT (コンピュータ断層撮影) 装置など、画像診断装置から得られる膨大な医用情報をビッグデータとして扱い、分析結果等の共有が可能なシーメンスヘルスケアのクラウドサービス「teamplay (チームプレイ)」もKDDI WVS 2との接続が可能です。すでに画像診断装置を導入済みでteamplayの追加導入を検討される場合も、SRSのためのリモート環境があれば、回線の引き直しが不要 (注2) で、医療機関側の負担を最小限に抑えながら高度なセキュリティのもと、teamplayの追加導入が可能となります。

両者は今後、シーメンスヘルスケアが装置を納入している全国の医療機関に対して、SRSのさらなるセキュリティ向上およびteamplayの導入を目的として、KDDI WVS 2導入を推進していきます。

シーメンスヘルスケア (株) カスタマーサービス事業本部長の金原修は以下のように述べています。「個人情報の保護など、セキュリティがますます重要視される医療機関においてITインフラの安全性を担保するのは、今や当たり前のこととなっています。さらにITやネットワークの発展・拡大により見込まれる医療サービスの価値の向上は計り知れず、今回のKDDIとの合意は、医療機関や患者にとって安心かつ高品質な医療をお届けしたいという当社の目的をかなえるものと言えます。私たちは引き続き、高品質で信頼のおける医療サービスの発展と展開を目指し、IoT時代を見据えた新たなサービスモデルの構築も検討していく予定です」。

KDDI (株) 執行役員 ソリューション事業本部 ソリューション営業本部長の佐藤司は以下のように述べています。「今回の合意により、医療機器をセキュアなネットワークKDDI WVS 2で接続し、ワンストップで監視・管理する環境をご提供します。これにより、医療機関は高品質な医療の提供に専念いただくことができると考えております。今後はKDDIが持つモバイル回線やIoT基盤を利用したさらなる付加価値の提供を通して、今後もシーメンスヘルスケアと共に医療サービスの向上に寄与してまいります」。

新規ウィンドウが開きますKDDI Wide Area Virtual Switch 2について

  • 注1)
    医療機関において診療データを電子保存する際に遵守するガイドライン
    1) 厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第4.3版」(平成28年3月発行)
    2) 総務省「ASP・SaaSにおける情報セキュリティ対策ガイドライン」(平成20年1月30日発行)
    3) 総務省「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン 第1.1版」(平成22年12月発行)
    4) 経済産業省「医療情報を受託管理する情報処理事業者における安全管理ガイドライン」(平成24年10月発行)
  • 注2)
    導入先の環境によっては別途構成を検討する必要がある場合もあります

■Siemens Healthineersについて

Siemens Healthineersは、2016年5月4日にドイツ本社で発表したシーメンスヘルスケア社の新ブランド名です。シーメンスAGより独立経営となったヘルスケア事業で、世界中の医療提供者にとって、直面している課題の解決をはじめ、それぞれの状況や環境において優位性を確立できるようサポートしています。Siemens Healthineersは、医用技術におけるリーダーとして、治療を目的とした医用画像技術、診断薬や遺伝子検査分野に至るコア事業領域で、その製品群やサービスを革新的に発展させていきます。Siemens Healthineersは、医療の最前線にいる人々の声をもとにデジタルヘルスサービスや病院経営に関するソリューションも継続的に拡充しており、リスクを最小化するだけでなく、新たな機会の創出にも努めています。
2015年10月~2016年9月末までの2016年度において、Siemens Healthineersの売上は135億ユーロ、純利益は23億ユーロ、全世界の社員数は4万6,000人でした。詳しい情報はこちらでご覧いただけます: 新規ウィンドウが開きますwww.siemens.com/healthineers

■KDDIについて

KDDIは、3800万を超える個人のお客さまには「au」ブランドの移動通信と固定通信に加えて、金融・コマース、物販 (au WALLET Market)、電力 (auでんき) などお客さまの生活に新たな価値をお届けする「ライフデザイン企業」を目指しております。
また、法人のお客さまには、変化を続ける市場環境に応じてお客さまへ新しいワークスタイルの提案を行うとともに、さまざまなパートナー企業と連携して、お客さまのビジネスに貢献するサービス・ソリューションをワンストップで提供します。
さらに、グローバルでは高い信頼性と高品質なデータセンター「TELEHOUSE」を中核に、IoTに最適なICT環境の提供を目指しているほか、新興国などにおけるコンシューマビジネスにも積極的に取り組み、世界各国の経済成長や国民生活の向上に貢献していきます。


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