2015年11月5日
KDDIは、2015年11月5日より第十管区海上保安本部 (鹿児島県) の協力のもと、海上保安庁の船舶に携帯電話基地局のLTE対応の無線装置、携帯電話のアンテナ、衛星アンテナを設置し、運用訓練を実施します。
また、今回搭載する無線装置は、実際の災害時の運用を想定し、緊急時でも人力で運搬が可能な重さ約10Kgの小型無線装置で、実際に人力による搬入訓練も行います。
これまで、船上への設置にはクレーン等の重機を要していましたが、無線装置の小型化により作業員による運搬が可能なため、設置に掛る作業時間を大幅に短縮が可能となります。
今回の運用訓練では、船上基地局設営に掛る時間、アンテナの耐久性などを訓練によって測定し、より実用に近い形での運用を行います。また今回より新たにLTEによる音声およびデータ通信の試験を行います。
船上基地局は、2012年6月「災害時における携帯電話基地局の船上開設に向けた調査検討会」(主催: 総務省中国総合通信局) において検討を開始し、海上保安庁の協力の下、これまで様々な実地試験を行ってきました。
今回の訓練を通じて、携帯電話基地局の船上開設の早期実用化を推進していきます。