2014年11月13日
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 田中 孝司、以下KDDI) および株式会社KDDI研究所 (本社: 埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長: 中島 康之、以下KDDI研) は、従来より通信性能を2倍に高めたLTE-Advanced基地局向け小型アンテナの開発に成功しました (注1)。
従来のアンテナと同等サイズで従来比2倍の通信速度を実現可能な4MIMO (注2) 方式アンテナの開発は、世界初 (注3) となります。
本アンテナは、基地局の設置条件が厳しい都市部において、従来と同等のスペースを活用して通信の高速化を実現するために開発したものです。4つの信号を同時に送受信できる4MIMO方式に対応し、今後本格普及が見込まれるLTE-Advancedおよび3.5GHz帯を活用した第4世代移動通信システム等での活用が期待できます。これにより、景観を損ねることなく、通信需要の増加に応える次世代通信網の構築が可能となります。
KDDIおよびKDDI研は、本アンテナの効果を検証するため、東京都千代田区、大阪府大阪市、宮崎県日南市でのフィールド実験を実施し、従来の2MIMO方式アンテナ2本分相当の通信性能を確認しました。
両社は、今後、本アンテナの実用化検討を進めるとともに、快適な通信環境の整備に向けて最新技術の研究・開発に取り組んでいきます。
<参考>小型アンテナの内部構造